事例2

障がい名脳性麻痺
操作する部位右足
使用する機器・ソフトスイッチコントロール
スイッチ
支援内容スイッチコントロールを使った  
スマートフォンの操作  

   
  

スイッチを操作されている
映像です。

どんなご相談でしたか?

 脳性麻痺で、左手は車いすのアームを握って体を支えて、右手は胸の前に固定していました。左足も固定されていたため、動かすことができるのは、右足だけでした。電動車いすも右足で操作されている方からです。
 電動車いすに座って、後ろにあるパソコンの画面を見ながら、足元の床に置いた台の上にあるトラックボールのマウスを右足で操作し、パソコンを使用していました。 
 スマートフォンを使用するときは、床の上にうつぶせになり、顔の下にスマートフォンを置いてもらい、画面を確認、指で操作を行うのですが、顔は天井を見上げているので、画面を見ながら指でタップすることができないため、誤操作も多く、操作にはかなりの時間がかかりました。
 パソコンの操作ができるので、メールなどで言いたいことを伝えることはできますが、必ずパソコンの前にいかなければならなかったので、外出中には使えなかったし、なにより、スマートフォンの操作が車椅子に乗っているときにできなかったのです。
 車いすで、スマートフォンが使いたいという相談でした。

どんな支援をされたのですか?

スイッチコントロールをご提案しました。
 スイッチを押すことができれば、iPhone に標準装備されているスイッチコントロールを使いスマートフォンの操作をすることは可能です。(ちょうど、iPhoneをお使いでした)
普段、足でマウス操作や車いすの操作をされているので、足でスイッチを押すことは難しいことではなかったです。2個のスイッチを「短押し」「長押し」と押し分けることができたので、4種類の操作(進む・戻る・決定・メニュー)が可能になりました。スマートフォンの画面を車いすに座った状態で見える位置に取付け、使用する2個のスイッチを車いすのステップの邪魔にならないところに設置しました。

支援後の様子を教えてください。

スマートフォンの操作は理解されているので、スイッチ操作の練習をされ、スマートフォンをスイッチで操作できるようになりました。
 今では、車いすに乗車時も、LINEやメールのやり取りが可能になり、趣味の音楽鑑賞や写真撮影を楽しまれています。
 また、入力した文字を読み上げさせるアプリを使って、出会った相手に気持ちを伝えるコミュニケーションツールとして役立てています。

         

ご相談者の感想です。

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